2007年04月28日

上級シスアドとシスアナの統合が検討されている

上級システムアドミニストレータ試験とシステムアナリスト試験の統合が検討されているとのことで、経済産業省が公表している資料を「産業構造審議会情報経済分科会情報サービス・ソフトウェア小委員会人材育成ワーキンググループ(第4回)」からPDFをダウンロードして資料を読んでみました。

これによると経済や産業の構造から求められる「高度IT人材の育成」のあり方から考え直し、現行のスキル標準職種(34種)に求められる経験やスキル、業務などから分類しなおしています。そして、この分類に適合する試験として現行の情報処理技術者試験がどう割り当てられ、何が足りて、何が足りないか?などを検討しています。

現行の試験の場合、分類は水平方向に「開発・運用系(テクニカルを含む)」「利用者系」「独立系」の3つに分類され、垂直方向には「一般(?)」「高度区分」の2段階に分類されたマトリックスに配置されている感じでした。

しかし、現在検討されている分類では、下記の4つに分類されています。
 1)経営戦略系
  IT経営戦略系人材
 2)ソリューション系
  ITソリューション設計・構築・運用系人材
  IT基盤・監査系人材
 3)クリエータ系
  クリエータ系人材
 4)グローバル系
  グローバル系人材

また、前掲の「現行のスキル標準職種(34種)」がそれぞれの人材像として割り当てられています。そして系統別に「タスク(求められる役割)」「知識領域(スキル)」「属性領域(能力)」「経験領域(業務)」「情報処理技術者試験(現行)」として詳細に区分しています。

次に試験をスキルに関する枠組みに応じた4段階のレベル設定をする考えです。
 レベル1:エントリー(初級システムアドミニストレータ)/社会人1年目
 レベル2:基礎(基本情報技術者)/社会人2〜3年目
 レベル3:ミドル(ソフトウェア開発技術者)/社会人4〜6年目
 レベル4:高度(高度区分)/社会人7年目以上

この内、前掲の4つに分類(経営戦略系など)を行うのは「レベル4:高度」に該当する試験が対象とのことです。

この様な考えをベースとして現行の情報処理技術者試験の見直しに際して課題として検討されている内容は、
 1)受験者の負担軽減
 2)業務知識の重要性
 3)想定する業務区分の増加もしくは他試験の活用
 4)高度試験をスキルセット型にする(レベル4)
 5)スキルセットの体系化を整備する
などです。

確かにここで検討されていることの必要性について、私も考えたことがあります。

例えば、「受験者の負担軽減」とありますが、他試験では「科目合格」(税理士や販売士ではこの考えがあります。)といったものがあり、一度合格基準に達した科目があれば、その科目は試験を数年間免除されるなどの負担軽減措置がありますが、情報処理技術者試験にはありませんでした。(科目合格ではありませんが、午前試験免除はあります。)

また、「業務知識の重要性」も感じています。これは情報技術がより企業や経営と密接に関わりだした事により、単独の「情報技術」といった体系でなく、「製造業の情報技術」や「流通業の情報技術」といった専門化が必要になっているのと、求められている内容がより高度になっているのだとと考えます。逆に、中小企業診断士の1次試験には「経営情報システム」、1級販売士には「情報化」と言った試験科目があることからも「他分野でも情報化を無視する事ができない」のだと推測できます。

次に「他試験の活用」については、恐らく公認会計士、税理士、技術士、1級建築士、社会保険労務士、販売士といった試験が該当してくるのかと考えています。

これらから、これまでの私の勉強スタイル(情報技術を核とした経営、財務、販売、人事といった関連知識の連携)があながち間違いではなかったのだと感じました。(ホッ!)

尚、高度試験のスキルセット型とは恐らく、「技能別の科目試験の組み合わせで合格とする」ものと思っています。いわゆるマイクロソフトの「MCPからMCSA、MCSEといったスキルパスやMCDBA」といったものとイメージしています。

これらを踏まえた結果、情報処理技術者試験のうち、出題範囲が類似している試験の統合と、ニーズの大きい分野の試験を新設する検討に入ったとの事です。
 1)統合する試験区分
  システムアナリスト試験と上級システムアドミニストレータ試験
  情報セキュリティアドミニストレータ試験と情報セキュリティ(テクニカル)
 2)新設する試験区分
  オープンソースソフトウェア(OSS)
  最高情報責任者(CIO)
ということで上級シスアドとシスアナの統合が検討されているということでした。

この課題の検討は積極的な検討であり、上級システムアドミニストレータや情報セキュリティアドミニストレータといった「システム管理者試験」が注目されている「証」と感じています。(前向き、前向き!)

この他にも「レベル3:ミドルではレベル4:高度に向けての分類が必要」だとか、「一部試験の資格化(名称独占、必置規制など)」「アジア諸国との相互認証制度」「合格証書のあり方(ICカード化)」なども検討されているようです。

これには少し期待しています。どの試験になるかは分かりませんが、「一部試験の資格化」は私も望んでいたことです。これまでの情報処理技術者試験は、国家試験の登竜門として知名度も高いのですが、取得しても「努力の割にはあまり評価がされてない印象」(企業は、資格を持たなければならないといった規制が無いので...)でした。それは他の「士(さむらい)資格」のような「業務独占」や「名称独占」「必置規制」などの権限(に近いもの)がないからと考えています。

今回の記事から、情報技術の進展に伴い、柔軟に対応するべく、試験制度もフレキシブルに改善していくのだと感じ、行く末に期待してこれからも勉強に勤しみます。


システム管理者のことならこちらから...


◆参考リンク
産業構造審議会情報経済分科会情報サービス・ソフトウェア小委員会人材育成ワーキンググループ(第4回)
独立行政法人 情報処理推進機構 情報処理技術者試験センター


システム管理者を目指すなら ←←←お奨め:★★★★★
上級システムアドミニストレータを目指すならこれ!


◆バックナンバー
「アジア共通統一試験問題選定会議開催に係る運営業務実施企業」の公募について
情報処理試験の公共入札の公告
情報処理技術者試験の「エントリー試験(ITパスポート試験)」とは?
市場化テストの意見を募集をしていた。
情報処理技術者試験の市場化テスト
上級シスアドとシスアナの統合が検討されている


               最新記事へ     トップページ


■企業を変えるなら、本書に学べ
 1990年代初頭、ダウンサイジングの大波に呑まれた巨象IBMは、ルイス・ガースナー氏の大胆な..

posted by ミニミニ管理者 at 14:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 情報処理ニュース



ブログランキング挑戦中!
ナレコム 学び&おけいこ 人気ブログランキング【ナレコム】ランキング
↑↑IT資格ブログランキング↑↑

ブログランキング

資格ブログランク


システム管理者を目指すなら
ミニミニ診断士の頑張れ!中小企業診断士
システム管理者にとって業務知識は必須です!
AX
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。