OSIの第7層に位置し、ユーザがアプリケーションに対して通信を行うため、通信相手を識別し、通信を確保、十分なリソースがあるか判断する役割。 ファイル転送、電子メール、リモートアクセス、クライアント/サーバプロセス。
対応機器及びプロトコル
:ゲートウェイ DHCP DNS FTP HTTP POP3 MIME S/MIME PGP EDI BBS 検索エンジン
2)プレゼンテーション層
OSIの第6層に位置し、アプリケーション層にデータを提供するため、符号化と変換を行う。 データを標準フォーマットへ変換し、データ転送を行う。 アプリケーションが取り扱うデータのコード変換、データ圧縮/伸張、暗号化/復号化などデータ形式の確認、変換を行う。
対応機器及びプロトコル
:ゲートウェイ SMTP TELNET PICT TIFF JPEG MIDI MPEG Quick Time
3)セッション層
OSIの第5層に位置し、種々のアプリケーションデータが他アプリケーションデータと混ざらないように仕分けする。 デバイス間のダイアログ(対話)の制御やシンプレックス、半二重、全二重の3モードを提供し通信を構成役割。
対応機器及びプロトコル
:ゲートウェイ NETBIOS、SQL、X Window
4)トランスポート層
OSIの第4層に位置し、上位アプリケーションからのデータ分割と再組立、インターネットワーク上でのエンドツーエンドのデータ転送サービスを提供。送信元ホストと宛先ホスト間に論理的コネクション確立。(コネクション型通信) データの完全性を保証するため、フロー制御により確認応答を行い応答のないセグメントについては全て再送し、元の正しい順番へ並び替えを行う。
対応機器及びプロトコル
:ゲートウェイ TCP UDP SSL
5)ネットワーク層
OSIの第3層に位置し、インターネットワーク内でのルーティングとネットワークアドレッシングを行い、ローカル接続されてないデバイス間でのトラフィック転送を行う。
ネットワークやシステム間のエンドツーエンド通信路を提供し、目的アドレス(ホスト)のあるネットワークまでの転送ルートを選択。ルーティングを行い、データを転送。
対応機器及びプロトコル
:ルータ IP ARP IPSec ICMP RIP EIGRP OSPF
6)データリンク層
OSIの第2層に位置し、ローカルネットワーク上の各デバイスをユニークに識別(MAC)する役割。
データの高信頼性を図るため
a)MAC副層で回線選択、誤り通知、フレームの順序配送、オプションのフロー制御
を行う。
b)LLC副層では、ネットワーク層プロトコルを識別し、カプセル化、フロー制御、制
御ビットの順序付けを行う。
対応機器及びプロトコル
:スイッチ、ブリッジ CSMA/CD HDLC PPP PPTP
7)物理層
OSIの第1層に位置し、エンドシステム間の物理リンクを起動・維持・切断するため、媒体の電気的、機械的、手順的、機能的特性を規定し、伝送の電気的制御などを行う。
対応機器及びプロトコル
:ハブ、リピータ Ether Net、RS232C
余談ですが、ネットワークの基礎となる「OSI参照モデル」ですが、この7階層を覚えるのに「ア・プ・セ・ト・ネ・デ・ブ」とひたすら呪文を唱えるようにしたのを思い出しました。いまでも「OSI参照モデル」を覚えられない部下には「呪文」を繰り返させるようにしています。
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